第49夜(2026年2月13日) チヤンス


 疲れて夜八時に寝たら、夜中の午前零時に目が覚めた。

 チヤンスである。朝まで六時間あるので、普段出来ないことが出来るチヤンスである。



 溜まった仕事を片付ける前に、やる事があつた。

 これまで音楽サーバとして十数年間活躍したエツクスシツクステイワンタブレツトが遂に動かなくなつてしまつた。フアンエラーである。先日同様にフアンエラーを起こしたエツクスワンカーボンを代替機に据えることにして、音楽サーバの中核であるアイチユーンズというソフトのお引つ越しをすることにした。



 調べてみると、ライブラリフアイルなるものを移設するだけの簡単仕様のやうである。

 まずは引つ越し元のタブレツトの方のライブラリフアイルをユエスビメモリに移転する必要がある。

 ユエスビメモリには既に別の動画フアイルが入つていたので、いつたんこれを別のハードデイスクへ移した。これには時間がかかるのでその間に餅を焼いて食べることにした。



 ユエスビメモリがあらかた空になつたので、タブレツトを立ち上げる。

 フアンの異音がして画面にフアンエラーと出る。エスケープキーを押せば立ち上がるはず。エスケープキーを押す。

 しかしタブレツトは立ち上がらない。おかしいな、エツクスワンカーボンはエスケープキーで立ち上がつたのにな。同じシンクパツドであるけれども、時代が異なるので、設計思想が異なるのかもしれない。困つた。



 私は立ち上がらないタブレツトを左手で持ち上げて、しばし途方に暮れた。

 あと一回だけ、データ移行のために立ち上がつてほしい。

 立て、立つんだジヨー。私はさう言いながら、私はタブレツトに、右手で斜め三十度に空手チヨツプをかましてみた。昭和の家電の治し方である。



 まあ、こんなんで立ち上がるわけないか。私はあきらめ半分でタブレツトを立ち上げてみた。

 何と立ち上がつた。

 フアンの異音が半分くらいになつている。おそらくフアンに取り付いていた埃が少し剥がれたのであらう。

 昭和の家電の治し方には効果があつたのである。



 さうして数時間をかけて、アイチユーンズのデータ移行は無事に完了した。

 データ移行中は辛ラーメンを作つてキムチと一緒に食した。辛ラーメンといつても、辛い方はスーパーで売り切れていて買えなかつたので辛くない方である。

 久し振りにブランキーを聴きたくなつたので聴いた。ブランキーは相変わらず格好いい。一度ライブを聴きに行きたいものである。同じやうに格好よかつたミツシエルはメンバーの半分が亡くなられた。時代の流れを感じる。



 時代の流れを感じているうちに朝になつた。

 仕事は溜まつたままであるけれども、普段出来ないことが出来た満足感でぐつすり眠つた。まあまあダメである。






新着順一覧 − 日付順一覧 − 前を読む − 次を読む − トップページ


2026/2/13
文責:福武 功蔵