今年は巳年、新しく何かを始めると芽が出る年ということで、張り切つていろいろと頑張つている。小説を書き始めたり、歌の練習をしたり、そのうちゴルフの練習もする予定である。張り切り過ぎて、早くも少々疲れてきた。
こういうときは現実逃避に限る。小説や映画などのフイクシヨンも良いけれど、現実に存在する奇祭も歴史フアンタジーが感じられて興味をそそる。日本や世界には、現在も巨人を祭るお祭りが廃れずに残つているらしい。調べてみた。
まずは福井県坂井市の三国祭り。高さ五メートルの巨人人形を乗せた山車が町内を練り歩く。今年は五月二十日の開催。
次に三重県四日市市の大四日市祭り。今日、知人から教えてもらつた本で最初に読んだのがこのお祭りであつた。首が伸びて高さ六メートルにもなる大入道の山車があるらしい。今年は八月三日、四日の開催。
最後に鹿児島県曽於市の弥五郎どん祭り。高さ五メートル弱の大男の人形が市街地を練り歩き、イナバウアーを披露するらしい。本当に人形が歩いたりしないとは思うけれど。十一月三日の開催。
世界では、スペイン・タラゴナの巨人祭り。歴史上の人物を模した何体もの巨人の人形がくるくる回って踊るらしい。八月中旬ころの開催。
ベルギー・アトや、ベルギー・デンデルモルデでも同様の巨人祭りがあり、それぞれ八月の第四日曜日、八月の最終木曜日開催。
フィリピン・アンゴノの巨人祭りは、植民地時代のスペイン人を模した巨人が行進する。今年は十一月二十二日、二十三日の開催。
本で読んだ、旧約聖書の登場人物であるサムソンの人形が出てくるお祭りは、残念ながら見つけることができなかつた。もう廃れてしまつたのかもしれない。
巨人は本当に存在したのか?私は、存在したと思う。テレビで二メートル五十センチメートルの大男を見たことがある。人間はその大きさでも十分に動くことができるのであるから、もう少し大きくして、三メートルや四メートルであつても十分に動くことができたはずである。
巨人は歴史上は倒される側であり、人気があるかといえばそれほどでもない。巨人を祭るお祭りも、それなりであらう。とはいえ祭りは祭り、人が大勢集まれば面白いかもしれぬ。最も近い巨人祭りは五月二十日の三国祭り。行つてみやうか。
…現実逃避で現実のことを調べていたら、かえつて疲れてしまいました。そりやそうだ。