今年は少しずつずれている。クリスマスは十二月二十二日だつた。日曜日だから。街にはカツプルが溢れていた。昨日は正月に食べるはずの紅白のかまぼこを食べた。送られてきたものの、賞味期限が正月まで持たないらしい。今日は朝から正月特番の格付けチエツクの再放送が放映されている。早くも気分は新年である。
考えてみたら新年を祝うタイミングは銘々で行えばいい。どうせこの世界は無数の平行世界で成り立つているのである。密接に関連し合つている世界もあれば、相互理解の難しい世界もある。昔からそのやうであるし、未来もさうであり続けることであらう。
新年を複数回祝つてもいい。新年を二回祝えば一気に二千二十六年になる。考えてみたけれど、一人だけ二千二十六年を過ごしてもそれほど大きな問題は起きない。
「一月十七日はどうでしよう」
「その日はお休みなんですよ。十六日になりませんか」
「十六日はどうしても都合がつかなくて。何とか十七日でお願いします」
「仕方ないですね、判りました」
二千二十五年と二千二十六年を比べると、曜日が一日ずれるので、二千二十五年の金曜日は二千二十六年の土曜日になる。二千二十五年の一月十七日は金曜日、二千二十六年の一月十七日は土曜日。困るのはここだけで、その他の曜日は特に困らない。二千二十五年の金曜日にどうしても仕事をしなければいけないときは、二千二十六年の土曜日に休日出勤で仕事をすると思えばいい。書いていて自分でも何を言つているのか判らなくなつてきたけれど、さういう事である。
カレンダーを見比べていて、一点だけ注意点を見つけた。二千二十六年の九月は十九日から二十三日まで五連休の大型シルバーウイークがあるけれども、二千二十五年にそれは無い。そうと知らずにシルバーウイークの話をしてはしやいでしまうと、一人だけ二千二十六年を満喫していることがバレてしまうので、お気を付けられたい。
などとバカなことを言つてみたものの、今日の午後はまだ仕事が残つていたので仕事をした。仕事を終えてももやもやが残つたけれど、区切りを付けて明日からは仕事をしないことにする。特にしたいことがあるわけでもないけれど、明日起きたら何しようか?と考えるとわくわくする。この考えている時間の方がじつさいの明日よりも楽しかつたりもするものである。
家の者に明日何しようか?と話し掛けてみたら、掃除、買い物と言われて、急に現実に引き戻されてしまつた。ええ、やりますよ、やりますよ。その他に何をしようかな?
そのやうにわくわくしていたのだけれど、結局のところ、掃除と買い物をすると夕方の一時間しか残らなかつた。これではテレビで見た裏鎌倉へ行くことは叶わない。考えた結果、友人が作つたパズルを解くことに決めた。一時間の勝負。時間内に解ききつてみせる!
さう意気込んでみたものの、ええ、ええ。結果は惨敗でした。年が明けてもまだパズルは解けておりませぬ。ぐぬぬ。