3週間前のことですが、急に顔の右半分の顔面神経が麻痺してしまいました。
脳に異常はなく、突発性顔面神経麻痺と診断されました。今は少しずつ元に戻っているところです。
この間、顔の左右で状態がちがうので、自分の顔を見る時間が増えました。
私は歯並びが悪くてギザギザです。チェンソーマンの主人公、デンジも歯並びが悪くてギザギザなので、なんとなく親近感を持ちました。
ネットフリックスで、第1期の最終話を昨日見終わったところですが、もうすっかり、チェンソーマンロスです。
私にとっては、最高のエンターテインメントでしたから。ときどき笑えるところも含めて、やっぱりエンターテインメントの王道は、セックス&バイオレンスですね。
私は50歳です。50歳まで生き延びています。
有名な偉人たちのうち、たとえば織田信長は49歳、ミッシェルガンエレファントのギタリスト安部太は42歳、坂本龍馬は33歳、数学者ラマヌジャンは32歳、吉田松陰と高杉晋作は29歳、ドアーズのボーカルのジム・モリソンは27歳、尾崎豊は26歳、数学者エヴァリスト・ガロアは20歳のときに、それぞれ亡くなっています。偉大な業績を後に遺して。
50歳まで生き延びて、この先も現実世界で生き延びることを考えている私にとって、チェンソーマンの刹那的な世界観は、最高のエンターテインメントでした。
チェーンソーの音と共に始まるオープニングが、世界観をうまく表現しています。
次の展開が全く分からない状況、登場人物の誰しもがいつ死ぬとも分からない状況の中で、第1期では一人の魅力的な女性が戦死し、主人公がその仇を討ったところで幕となります。
死と隣り合わせの刹那的な世界観は、やっぱり魅力的なのです。
古代から続く、男性の世界観。50歳まで生き延びることなど全く考えない世界観。
偉人たちは戦争で、決闘で、あるいはドラッグや病気で命を落としました。語り継がれる美しい生涯を後に遺して。
長生きしたい近年の私が避けてきた世界観。
そう考えてみれば、私はずいぶん長い間、煙草を吸っていません。久しぶりに吸ってみようかな。
ところで、デンジの上司のマキマさんの怖ろしさは、衝撃的でした。
ファイブスター物語の天照帝もそうですが、万人の幸せを願う太陽神ではあるのですが、冷静というか冷酷というか、とっても怖い太陽神です。
太陽神のモデルとしては、明るくてかわいい、リコリス・リコイルの錦木千束が一番好きです。
私も、顔面神経麻痺が治ったら、努力してできるだけ明るくてかわいいおじさんになろうと思っています。