魔法少女まどか☆マギカの登場人物、魔法少女・佐倉杏子は、「ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい」と言いました。
何を守る?
新海誠監督の映画「君の名は。」は世界を救い、守る物語であり、映画「天気の子」は世界がどうなろうとも、愛する人を守り通す物語でした。
リコリス・リコイルの主人公、錦木千束は、こう言い切ります。
今のままでも、好きなものはたくさん…(中略)…街の人。おいしいものとか、綺麗な場所。仲間。一生懸命な友だち。…それが私の全部。
世界がどうとか、知らんわ。
自分にとって大切な人たちや大切なもの、つまり自分を中心とした小さな宇宙を守る。
これが心地よい。
ですが…
ウクライナにおける戦争がもう1年以上も続いていることに心を痛めています。
報道は少ないですが、シリア、イラク、アフリカにも戦争状態のところがあることでしょう。
遠く離れた場所からは祈ることしかできず…。
平和を祈ります。
現実の私たちは、日々の仕事、家族や友人とのかけがえのない時間、食事に休息、時々バケーション、という暮らしを過ごしており―かけがえのない暮らしであり―このかけがえのない暮らしを守ることが、私たちにとっては大切なことだと思います。
魔法少女・暁美ほむらは、「私が 守ろうとしているものとは それは つまり あなたの そういう日々なのだと」と言いました(※)。
できることを精一杯やるという意味で―
錦木千束のように、割り切ってしまうことはなかなかできませんが、守ろうとしているもの、自分にとって大切な人たちや大切なものを、守っていこうと思います。
※ 出典 魔法少女まどか☆マギカ10TH ANNIVERSARY BOOK 3 65-84ページ「幌田 逃げ水に触れる」