ライフイズビューティフル。意味を知らないまま最後に発したこの言葉も影響して、2021年12月、漫才コンビの錦鯉が、漫才日本一を決める大会であるMー1で優勝しました。
ライフイズビューティフルは1997年のイタリア映画。当時松本人志も絶賛評を寄せた名作で、最後は息子に対し笑いかけながら去り、角を曲がった先で銃殺された父親の姿が印象的です。
この言葉を思い出して、気が付いたことがあります。人生とは、励まし合いながら時を重ねていくものであると。映画ライフイズビューティフルが描いていたのは正にそのことでした。苦境であればあるほど励ましは意味を持ちます。
苦境を乗り越えた錦鯉の感動ストーリーも、中核となるのはコンビ間の励まし合いです。独りだとこうはいきません。
現実には独りで暮らす人が増えています。苦境にないとしても、本当に独りで誰も励ましてくれないというのは寂しい。励まし合うことができるような仕組み作りが求められています。
お金があれば足りるというのは間違いであり、孤高になってしまうのも間違いでありましょう。誰かしら励まし励まされる関係が自然であって、古来より人はそうやって生きてきたのだと思います。