たとえばよくあるのが、家から外へ出掛けた後、家の鍵をかけたかどうかを忘れてしまい、不安になって一回家に戻るというものです。
以前テレビか何かで、そういう場合には普段しないような動作を付け加えるとよいと聞いた私は、鍵を掛けた後に腰を振って踊ってみたこともありました。
しかしこのたび、もっと良い方法が分かったので発表します。
人間は、仕組みで言えば、言語をプログラムとして動作するコンピューターのようなものです。言語がプログラムというのは、聞き慣れないかもしれませんが、例えば「おはよう」と言われれば「おはよう」と返事することが決まっているなど、言語にはプログラム性が備わっているのです。
このたび気が付いたことは、考え事をしているときは記憶ができないということです。コンピューターはディスクに記録してそれを記憶として参照するのですが、人間も同じように記録して参照するということをしているものと思われます。
ところが、何か別のことを考えているときは、記憶の記録が非常におろそかになってしまうのです。そもそも記憶が記録されていないのですから、思い出せるわけもなく、物忘れというよりは記憶ミスというのが正しいのです(※)。
私はいつも考え事をしながら家を出ていたので、鍵をかけたところで全く記憶ができていなかったというわけです。
ということで、解決方法は、「家に鍵をかけるときには、考え事をいったん止めること」という非常にシンプルなものです。皆様お試しあれ。