第102回 癒し系コーチの巻


 メンタルトレーナーという言葉があるが、なじみがないので、癒やし系コーチと言えばよいだろうか。

 最近また、SNS上での誹謗中傷が問題とされている。国に対し法律による解決を求める向きもあるが、ここでこそメンタルトレーナー改め癒やし系コーチの出番である。

「コーチ。こんな誹謗中傷を受けてるんですけど」

「ふむふむ。こりゃひどいなあ。これ書いている人、どういう気持ちで書いていると思う?」

「それは、私に落ち度があるから、それで不快に思って書いたのでしょう」

「ちがうちがう。だいたいもし、あなたは、誰か他の人に落ち度があるからといって、SNSに書き込んだりしますか?」

「しません」

「でしょう。書き込みをしている人は、一人で寂しいか、暇を持て余してるか、何か他に腹が立つことがあって、憂さ晴らしをしているだけだと思いますよ」

「そうなんですか」

「そうそう。そう考えると、この書き込みのここの部分、面白いですよね」

「ふふ」

 ・・・と、癒やし系コーチが笑いを取ることができれば大成功である。まあ、笑いを取ることができなくても、「ひどいね」と共感してくれれば、誹謗中傷を受けた人は、 一人は味方がいるんだなと励まされることでしょう。



 最近、SDGs(持続可能性)という、これまで考えてこなかった話が出てきています。

 組織の中の癒やし系の人は、これまでも存在していました。改めて考えるに、組織が持続可能であるためには、癒やし系の人が必要なのだと思います。

 


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2021/8/4
文責:福武 功蔵