第44回 フジファブリックの巻


 どうも最近は、スピッツやミッシェルガンエレファントというバンドを聴くのが好きで、自分自身もバンドをやりたい気持ちがあるようです。

 フジファブリックもその一つで、語るには私は何も知らないのですが、今年はたぶんフジファブリックばかり聴いていると思います。



 今年の2月、テレビでフジファブリックの「若者のすべて」という曲を知りました。沁みる曲です。テレビの企画は過去20年間を振り返って作り手側の目線でベストの曲を探すというもので、「若者のすべて」が高く評価されていました。

 必然的に私も過去20年間を振り返ることになりました。「若者のすべて」に比べうる名曲は、あいみょんの「マリーゴールド」とミスターチルドレンの「花火」くらいしか思い付きませんでした。「若者のすべて」はそれぐらい素晴らしかった。

 テレビの企画で結局1位になったのは、オフィシャル髭ダンディズムの「プリテンダー」でした。これらの曲を入れたCDをひととき聴いていたのですが、他方で、フジファブリックの「若者のすべて」が入った「ティーネージャー」というアルバムも買って聴いていました。

 そうすると、いつの間にか「ティーネージャー」を聴くのが癖になってしまいました。

 「ティーネージャー」はフジファブリックの3rdアルバムなので、2ndアルバムの「ファブフォックス」を買って聴いてみました。←今ここです。



 2ndアルバムのほとんどを作曲したボーカルの志村さんが一番気に入っていたのが「バースデイ」という曲だそうです。聴いてみたらとても良い。Youtubeにライブ版の映像が残っていました。完璧とも言える見事な演奏で、特に最初の音の立ち上がりはわくわくします。



 どうしてそんなにフジファブリックが沁みるのか。キーボードを入れたバンドといえば、世界の終わりも好きですが、世界の終わりがトラックを多用するのに対し、フジファブリックは個々の楽器がその場で合わせるところがすごいところ。ベース、ギター、キーボードがユニゾンするのはお茶目で、この独特のお茶目さが癖になるのだと思います。



 フジファブリックは、ボーカルの志村さんを失った後もバンドが存続していて、新しくアルバムも出しているので、まだまだフジファブリックの楽曲を聴くことができるのは、とても楽しみなことです。

 


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2021/6/10
文責:福武 功蔵