第53回 今日の読書ノート(東川スタイル)の巻


 今日の読書ノートは「東川スタイル」。旭川空港で買った、旭川市の隣町の東川町について書かれた本だ。

 地方都市のあり方について興味があったので買った。まだ全部は読めていないが、大きなコンセプトとして、「町の人たちで何かを共有すること」というものがあることが分かった。共有するものが良いものであれば、町は続いていくのだろう。



 旭川市へ行くのは11年振りだった。11年前に大変美味しく頂いたラーメンは、11年後に食べてみるとやや残念だった。店主が代替わりしたのか、スープは同じようだったのだが使っている麺が全く違っていた。まあそういうこともある。

 有名なバンドマンが、今活動しているバンドが良いバンドだと言っていたのをテレビで見たことがある。そういうことなのだ。正解・不正解はなく、今あるものが全てである。少しずつでも良くなっていくとよいが、ともあれ続いていくことが大切なことだと思う。



 旭川の駅を観光した。大変広く、空間をゆったりと使っている。

 アメリカへ留学した友人が、良かったところとして「スペーシーなところ」を挙げていた。スペーシーというのは、スペースつまり空間がたっぷりあること。旭川駅は天井も高く、じつにスペーシーだった。近隣で生産される旭川家具の椅子やテーブルがところどころに置いてあったり、彫刻が展示されていたりした。

 旭川市の街並みもスペーシーであり、おそらく冬に雪で風景が真っ白になるからなのだと思われるが、家々の屋根や壁がカラフルで明るい街並みだった。旭川家具は北欧家具の影響を受けており、クオリティが大変に高い。これは日本の北欧だ、と思った。土産物屋で見かけたアイヌ文化のテキスタイルにも北欧のマリメッコを思わせる愛らしさがある。

 冒頭の本によると、東川町には、グリーンヴィレッジという景観に重きを置いた地区があるそうだ。住民が協定を結んで良い景観を追求しているという。行政も一定の役割を果たしているようだ。―常々理想的だと思っていたことが、既に現実に存在しているようである。

 理想ついでに言うと、私はもう10年以上も前から、羽ばたき式飛行機に憧れを持っている。最初は自分の両腕で羽ばたきたいという思いだったが、現時点では本体が自動車と同サイズの、ガソリンエンジンを動力にした羽ばたき式の乗り物を考えている(もちろん翼を広げるとかなり大きい。)。ヘリコプターに似ているが、この乗り物はヘリコプター程の騒音は出さないし(たぶん)、プロペラによる人身事故が起きることもない。

 最近テレビで見たのが、東日本大震災で津波被害を受けた沿岸部の、大震災から10年経った現在の映像だった。広大な土地があるが、再び津波が来ることを怖れて誰も住む人がおらず、何もない土地になっている。

 羽ばたき式飛行機は、有効な津波対策になり得る。津波が来たら空へ逃げればよいからだ。ただ、恥ずかしながら、全くもってこの10年間、私は日々の仕事に追われ、羽ばたき式飛行機の研究はひとつもできていないのであった。誰か代わりに研究してもらえないかなあ。

 さて、下の写真は、旭川から東京に戻って、東京の日比谷公園で見つけた、北欧バイキングの古代文字の碑である。欧州発日本行きの北極経由の航路は、北欧の人々が開設した。碑は、開設10周年に当たる1967年に、北欧の人々から寄贈されたものだそうだ。北欧の国々とのお付き合いも、もう50年以上に及ぶのだなあ。まだまだ学ぶことが多いと思うが、一方では北欧の国々から学んだことを実践できているところも既にあるようなので、東川町を実際に訪れていろいろと感じてみたいと思いました。

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2021/3/30
文責:福武 功蔵