第96回 しばらくワイドショーを見ないの巻


 今朝も新型コロナウイルスのニュースがテレビのワイドショーで流れてうんざりした気持ちになりました。

 新型コロナウイルス対策については既に煮詰まっていて新しい情報がなく、コメンテーターも生産的なコメントができていません。見ていて楽しくないし有益でもない。



 そもそもコロナウイルスには何種類かあって、既知のコロナウイルスは全滅することなく存在する、つまり蔓延していると考えられるのだから、新型コロナウイルスだって蔓延していておかしくないのです。

 そうするとクラスター潰しで解決するわけがなく、クラスター潰しのPCI検査の意義は乏しいということになります。



 現状は、新型コロナウイルスが蔓延していて、風邪などで発熱したら結構な確率で新型コロナウイルス陽性と出てしまうのだと思います。風邪なんて雨に濡れたり冷房に当たりすぎたりするだけで容易にかかります。

 発熱の原因が新型コロナウイルスである場合も、そうでない場合もあり、後者は風邪を引く前に新型コロナウイルスが入り込んでいて発熱とは関係がなかった場合と、風邪による発熱後に新型コロナウイルスが入り込む場合の両方があり得て、いずれの場合についても検査をすると陽性になります。

 陽性の発熱者に対する医療は、経過観察、重症化する前の適切な薬剤投与で、これまでと変わらないはず。重症化した患者への対応も人工呼吸器装着や薬剤投与で変わらないはずです。別にワクチンが開発されたからといって状況は変わらない。ワクチンは万能ではなく、発症するときは発症するからです。新型コロナウイルスは発症しない無症状者が他者へ感染させるという特徴があり、感染拡大防止の点でもワクチンはさほど役に立たないように思います。

 このように状況は煮詰まっていて、医療は現場対応、政治は仕組み作りが求められていますが、一般の国民は相変わらずマスクを付けてソーシャルディスタンスを取る以外にやることがない。

 そうであればワイドショーはもっと楽しい別のニュースを流すべきだと思うのですが、テレビ局も高齢化が進んでいるのだろうか。高齢のコメンテーターが新型コロナウイルス怖い怖いと言って、視聴者の大半を占める高齢者の共感をあおっているだけのように感じてしまうのです。



 でもそろそろ気付いてほしいと思います。確かに高齢者は新型コロナウイルスの重症化リスクが高い。しかし、重症化リスクの高さはワクチンが開発されても変わらないし、新型コロナウイルス感染者が現在より減少したとしても変わらない。

 気にする人はいつまでもマスクを付けて人混みを避けて生活することになるし、気にしない人はマスクを付けず人混みも気にしないということになっていくのだと思います。一つだけ以前と変わったことがあるとすれば、人混みを嫌がったりマスクを付けたりしても、誰も失礼だとは言わなくなることでしょう。そのような現在だし将来だと思うのです。



 ワイドショーが嫌なら見なければよい?そうですね。しばらくワイドショーの新型コロナウイルス報道は見ないことにして、別の何かを見ることにします。ゲーム実況配信チャンネルがいいかなあ。

 


新着順一覧 − 番号順一覧 − 前を読む − 次を読む − トップページ


2020/8/3
文責:福武 功蔵