あるとき、私がアメリカは兵器を製造輸出する国だから基本的には嫌いなのだが最近は文化面で再評価しているという話をしたところ、それは意外だなあというような反応だったことがありました。
たしかに、アメリカについてそのようなことを言う人はあまりいないのだと思います。ひとつにはそのようなことを言う必要がないからです。
私が言いたかったのは、兵器の製造輸出は人々の不幸につながるが、文化は人々を幸せにするということです。私が改めてアメリカの文化面を見直したのは、LoL(League of Legends)とアンダーテールの存在が大きいです。
夜寝ていて考えました。アメリカに兵器の製造輸出を止めさせることは無理だろうな。たいへん儲かるのだから。兵器を買う国というものは究極の金持ちですし、兵器の正しい値段なんて誰も知らないから売り手の思う通りに売ることができそうです。
さらには、兵器の製造輸出により不幸になる人は出るが幸せになる人も出る、兵器を売った人と買った人は両方幸せだからむしろ幸せになる人の方が多いではないか、と反論されそうです。
悲しいことですが、私はこの反論に対しさらに反論する言葉を持ち合わせていません。。アメリカ人も人は良いでしょう、兵器を輸出したら戦争が増える、人々の不幸につながるのですという私の話を聞いたら、それはそうだねと同調してくれそうです。それでも兵器の製造輸出は、それが仕事ならば止めることがない。だってビジネスなんだから、と言うことでしょう。
私が言えるのは次のことが精一杯のようです。
私たちは学ばなければならない(we must learn)。学ぶ手材料を持たなければならない。
日本にはそれがある、戦争の惨禍がある。私たちは学ばなければならない。
ザ・ブルーハーブが「we must learn」という曲を作っています。同じ思いだったのだと思います。
世界には軍政権や独裁制の国も多く、民主制も完全ではない。兵器を買う顧客は世界中に大量に存在し、ビジネスがまかり通っています。世界全体が平和になれる日が来るのはまだ先のようです。