お盆で帰省したときのこと、おじいちゃんが孫にことわざクイズを出していました。
例えば、「猿も」とことわざの始めの方を言って、「木から落ちる」とその続きを言わせるのです。そこに孫の親世代も加わりました。
さて突然ですがことわざクイズです。次のことわざの続きを言ってみて下さい。
・ 人間万事・・・
・ 窮鼠・・・
・ 頭隠して・・・
・ 犬も歩けば・・・
・ 腐っても・・・
答えは、もちろん次のとおり。
・ 人間万事塞翁が馬(人生は何が幸であるか分からない)
・ 窮鼠猫を噛む(追い詰められた者が予想外の反撃をする)
・ 頭隠して尻隠さず(大事なところを隠せず失敗する)
・ 犬も歩けば棒に当たる(行動してみると思わぬ幸運にあう)
・ 腐っても鯛(落ちぶれても品格がある)
さてさて、おじいちゃんが「人間万事」と言ったとき、親族の一人が「休す」と言ったのであります。
確かに「万事」と言われれば「休す」なので、言ってしまった気持ちは分かる。
人間万事休す。
これじっさいに言ってみるとけっこう面白い。
そして応用範囲が広い。さきほどのクイズのことわざ全てに応用できます。
・ 窮鼠万事休す(本当に窮している)
・ 頭隠して万事休す(隠れたのがあだになる)
・ 犬も歩けば万事休す(外が暑いときに歩くのは犬でもきつい)
・ 腐っても万事休す(落ちぶれていても窮するときは窮する)
なんてね。