村上春樹の本を少し読みました。
魂の根本には物語があるという。
すごくしっくりきました。私たちはけっして孤独ではないのだ。
むしろ孤独って何だろう。
考えてみた。
私は今、特急列車の中で一人でアイスを食べながらパソコンに向かっています。
周りには知っている人は誰一人いない。この現実が孤独なのか。
しかしこうして私がパソコンに打ち込む言葉、考える言葉、思い惑う言葉はすべて幾千もの同朋が作り出したものです。
それでも私は孤独なのでしょうか。
もし私が、幾千もの同朋が作り出した言葉で編み上げた物語を誰とも共有できなかったら、私は孤独なのだと思う。
例えば人類が絶滅して最後の一人になってしまったときなど。現実にはなかなかないことだけれど。
反対に、もし誰かが編み上げた物語を共有することができたなら、
物語の面白さというものはもちろんあるが、何より孤独を癒やすことができるのだろうと思います。