第24回 ブラジルワールドカップの巻


 日本代表のブラジルワールドカップが終わりました。

 日本代表が得意としてきた流れるようなパスワークがほとんど見られなかったのは残念でした。

 若手選手は躍動せず、そもそも出場機会をほとんど与えられませんでした。

 これはいくつかの理由によるものだと思います。

 中心選手である本田、香川、長谷部のコンディションが整わなかったこと。

 ブラジルの高温多湿な気候、どしゃ降りの雨とぬかるんだピッチ。

 相手が予想以上に強かったこと。特に初戦のコートジボワールのドログバとヤヤトゥーレは異次元の存在でした。

 

 日本代表に必要だったのは、チームに自信を与えるような、絶大な自信を持ったスーパーマンだと思います。

 本田はスーパーマンになろうとしました。その志は正しかったと思います。

 

 トーナメントを勝ち抜くには、守備のスーパーマンがほしいところです。

 失点しない時間が続けばチームは落ち着き自信を取り戻してゆき、

 攻撃でもいろいろなチャレンジが可能になっていくからです。

 今野はよく頑張った。あと少しの差、足先ひとつ分くらいの差でした。

 

 アルゼンチンのマスケラーノやブラジルのチアゴ・シウバのような、

 絶対的なディフェンスヒーローが日本代表にも出てきてほしい。

 ブラジルと互角にわたりあった、チリのセンターバックの身長は172センチメートル。

 所属するバルセロナではセンターバックを務めることも多いマスケラーノは174センチメートル。

 ディフェンスヒーローに必要なのは身長ではないのです。



 あと細かいことですが、インサイドキックでボレーするのは避けた方がよいと思いました。

 大久保のほか、韓国の選手もしていましたが、

 丁寧に行こうと思うとインサイドキックしがちです。

 でもインサイドキックではボールを下へ叩きつけにくいので、

 ボールはゴールの枠より上へ飛んで行ってしまうのでした。




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2014/6/28
文責:福武 功蔵