第40回 ザ・ジェリーの巻


 音楽って何だろう。

 きれいなシンセサイザーのハーモニーに包まれていればそれで音楽なのか?

 という疑問を持ったら、ザ・ジェリーを聴くといいです。

 北海道出身のバンド。シンプルで骨太、演奏者の息遣いまで感じ取れるような音楽です。

 「冬のサイレン」はとてもきれいな曲。

 走り抜けた君を、ときどき思い出すよ…という切ない響きの歌詞。

 若くして亡くなった人に向けた曲なのだろうかと思います。ちがっていたらごめんなさい。

 

 ブランキー・ジェット・シティーが好きで今でもよく聴いています。

 アマゾンのレビューか何かで、ブランキー以降の最高のスリーピース・バンドだという評価を見て、

 ザ・ジェリーのCDを大人買いしました。

 大人でよかった。

 最初に聞いたのは東京進出の際の「Prologue Disc」の「影標」という曲。

 スリー・ピースならではの疾走感。かっこいい。

 初期の「虹の頃」「today」「ragtime」は、

 荒削りで、音楽と格闘する楽しさが伝わる楽曲です。もっとかっこいい。

 さらにかっこいいのが「革命は今、この夜に」「Guero」の2曲。

 

 いまは、「ムーランルージュ」がいちばん好きです。

 バンドが年月を経て辿り着いた曲という感じのする、とても熟成感のある曲です。




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2014/5/22
文責:福武 功蔵