第21回 名将クルピ監督の巻


 今年のJリーグは面白い。

 大宮アルディージャが21試合連続不敗という大記録を打ち立てて首位に立っています。

 これを中村俊輔の横浜、

 柏木・梅崎・槙野のいわゆる調子乗り世代の浦和、

 常勝鹿島、佐藤寿人の広島、柿谷曜一朗のセレッソが追いかける展開。

 中位のFC東京と川崎フロンターレも調子を上げてきているし、

 今期は下位に沈んでいるジュビロ磐田には名将関塚監督が就任間近とか。

 J2ではガンバ大阪が大暴れしているし。

 各チームともキャラが立っているというか、チームカラーが明確で自信を付けてきています。

 少し前のJリーグが、どのチームも判で押したような

 4−4−2システムで面白みに欠けていたことを考えると、

 今は全く別のリーグのような楽しさがあります。

 その間には多くの人のご活躍があることでしょうが…

 特にセレッソ大阪のレヴィー・クルピ監督のご活躍にはものすごいものがあります。

 クルピ監督は香川真司を攻撃的なポジションへコンバートして大ブレイクさせ、

 横浜で芽が出なかった乾貴士の才能を引き出し、

 その後も家長、清武と次々と選手が育ち、いずれも日本代表まで登りつめています。

 直近ではガンバ大阪で開花しなかった倉田秋の才能を開花させ、

 徳島で経験を積んで戻ってきた柿谷曜一朗を一流選手へと育て上げました。

 昨季、倉田はガンバ大阪へ戻ってレギュラーを奪取し、

 柿谷もセレッソでレギュラーを獲得しましたが、

 今季の倉田と柿谷の活躍はさらに別格、別次元で、試合の勝敗を決める存在になっています。

 その他にも丸橋、山口螢、扇原と若手が次々に育っています。

 日本サッカー協会はクルピ監督に対し何かあげてもよいのではないかと思うほどです。

 これで今年加入の南野拓実と楠神順平が育ったらものすごいことになります。

 特に10番を背負う楠神は敏捷性に優れ、

 大宮戦で対面した渡邉大剛からもボールを奪われることがありませんでした。

 野洲高校では乾の1学年上、川崎フロンターレでは中村憲剛のプレーを間近で見ています。

 努力する才能も十分に持っているということで、とても楽しみな選手です。

 さてこのようにJリーグは面白くなっているのですから、

 わたしには言いたいことがあるのでした。

 大津、大前、帰ってこーい。

 大津祐樹と大前元紀はそれぞれ4年前、2年前にJリーグで育って欧州へ渡った若者です。

 ファンとしてはJリーグで活躍する姿を見たいのであります。

 特に大津はセレッソに入ると面白いと思うけどなあ。

 


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2013/5/19
文責:福武 功蔵