2年前の2021年MSI、DFMvsDKの試合。
日本代表が世界王者に対し、最も肉薄した試合。今後しばらく、ここまで肉薄する試合を見ることは、想像できません。
ドラフトです。Evi選手はその後EUリーグへの移籍、Kazu選手は契約解除でチームを離れました…お寂しいですが、ファンとしては、日本のLoL競技シーンを盛り上げた二人に感謝です。
試合は、前年の世界王者DKに対し、日本代表DFMが積極的に仕掛け続ける展開に。
8分で、DFMが3キル、DKが2キル。
ボットダイブを見たDKは反対側サイドでリフトヘラルドを獲得しています。熱いDFMと対照的に、DKの冷静さが目立った試合でもあります。
15分、DFMが5キル、DKは2キルのまま。
トップダイブを見たDKは反対側サイドでボットの1stタワーを破壊して、ADCのザヤにゴールドを集めています。
DFMからすると、仕掛け続けているのにゴールド差がなかなか付かない展開。
18分、DFMが7キル、3ドラゴン、DKは2キルのまま。DFMが優位に立ち始めます。
21分、ボットレーンで追いかけっこを始めたDFMを見て、DKがバロンを始めますが、Steal選手のウディアが移動速度の速さを活かして駆け付けたことで、DKはバロンをDFMに奪われてしまいます。
DFMからすれば大チャンス。
Evi選手がトップレーンで2度目のソロキルをして、トップのインヒビタータワーを破壊します。
DKは反対側サイドでドラゴンを確保。冷静です。
DFMはTP(テレポート)でEvi選手を寄せて、ミッドの2ndタワーまで破壊することに成功します。
29分、DKはドラゴンを、DFMはバロンを選択。
バロン獲得後の集団戦で、DKが有利な5対4の状態から、Ghost選手のザヤが火力を出せる展開となり、DKは3キルを獲得。
DFMも残り2名がバロンバフを持ち帰ったので、悪くない展開です。
31分、DFMはボット側のジャングル内で仕掛けて、Canyon選手のモルガナを落とし、ネクサス陣内へなだれ込んでミッドのインヒビターを割ります。
34分、DFMは4体目のドラゴンを獲得。クラウドソウルを得ます。
クラウドソウルは移動速度上昇のバフですが、他のドラゴンソウルと比べれば弱い…ツイていなかったかも。
37分、DFMは3度目のバロンを獲得。
ゴールドは3.7Kのリード。
ボットレーンで5対5の集団戦が始まります。いよいよ大詰めです。
DFMは育っているのがEvi選手のアーゴットとSteal選手のウディア。これに対しDKは、Ghost選手のザヤが育っています。
37分52秒。Ghost選手のザヤがダメージを受けて退却するのを見たDFMは、前掛かりに攻め立てます。
37分54秒。ボットのインヒビタータワーが割れそうなのを見て、Steal選手のウディアが一気に前に走ります。
誰か一人を捕まえれば味方全員でフォーカスして倒せるという判断です。しかし…
惜しい!Showmaker選手のビクターが置いていったカオスストームにより、思っていた以上に大きなダメージを受けてしまったDFMのメンバーは、一人ずつ順番に飛び込んで、一人ずつ倒されてしまいました。
最後まで残ったAria選手のゾーイも、ボットレーンの茂みで捕まってしまい、0−5エース。DKの大逆転勝利です。
最後にちょっとの「たられば」があれば、勝てた試合でしたね…。
でもこの世界王者に肉薄した試合で、一時的にせよ、日本代表は世界に対し、大きなプレゼンスを示すことができました。
うーん、もう1回言っちゃう!惜しい!