第161回 世界の終わりと魔女の救済についての巻


 国や地方自治体が行っている少子化対策も大切ですが、税金や社会保険料で収入の半分を持って行ってしまう国の政策を、まずは何とかしてほしいなあと思う今日この頃です。

 少子化は、避けるのが難しいこと。6人の男女が3組の夫婦になればよいのですが、現実には夫婦になるのは2組、生まれる子どもの数はせいぜい合わせて4人がいいところ。東京のような都市部では、子ども1人の夫婦、あるいは子どもがいない夫婦も多いです。



 ところで。

 今朝、電車の中で、とある魔法少女ものの動画を見ていて涙してしまいました。

 自分は魔女だから最初から幸せになんてなれないのです、という少女に対し、そうではない、あなたは幸せになるためにこの世界にやってきたんだから、と話しかける別の少女。



 そうなのです。

 絶対に幸せになれないと絶望する魔女の人に対して、そうではない、と周りの人から話しかけること。

 魔女の人の側に立つことも含めて、これが今一番大事なことだと思います。

 少子化対策という狭い対策ではなく、もっと広く、今を生きている人たちを大切にすること。



 例えば、子どもを持つことが1番の幸せで、それがかなわなかったとしても、2番目3番目の幸せがあるはずなのです。

 人間、何が幸せなのか、自分でもなかなか分からないものです。



 ディズニーランドで遊ぶのが幸せ?

 推しのアイドルのコンサートで同好の人と盛り上がるのが幸せ?

 長年行きたいと思っていた場所へ旅行できたことが幸せ?

 そんな単発的な出来事ではなくて、毎年訪れる季節を感じられる日々の暮らしが幸せ?

 けっして一人ではなく。寄り集まった人たちで、みんなで、考える幸せ。



 幸せを考えるのは文化です。世代を超えて伝わるのも文化です。どんな文化を次の世代に伝えていくのがよいのか。

 全世代に語りかけてきたメディアはテレビですが、テレビはどうしてもコマーシャルが収入源なので、お金持ちがお金の話をして終わる傾向が強いです。

 でも、お金があることが幸せ?そうでしょうか。一番幸せなのはお金がなくても、多くの人とお互いに助け合いながら生きていけることだと思います。



 一見幸せに見えることの裏側にある問題もあります。人気アイドルが過酷な状況で働かされている問題については、最近議論が始まりました。

 スポーツ選手も人気ですが、スポーツという言葉は仕事を休んだ余暇で行うことという意味なのに、スポーツに専念するプロスポーツ選手が、さらにスポーツに専念すると言って称賛されているのはおかしいと言う人がいないのも、どうかなあ。文化を考えるには、もっと社会全体に目を広げて話し合うことが必要だと思います。



 さて、文化が伝わっていくとしても、世界は、無限に続いていくものなのでしょうか。

 いいえ、世界はいずれ終わります。終わってしまいます。

 私個人の世界も私の死によって終わることでしょう。私の場合は長男がおりますので、後を引き継いでうまくやってくれると信じております。

 ここで大切なことは、世界が終わるとして、いかに幸せに過ごすかということ。

 幸せな、世界の終わりを過ごすこと。



 まあ、先週末サッカーをした感じでは、私も周りの人も、50歳でこれだけ走れるのだから、私たちの世代は150歳くらいまで生きるのではないか、と危惧しておりますが。

 何が怖いって、国民年金なので、将来、収入が少なくなってしまうことが見込まれるんですね。

 厚生年金や公務員共済っていいなあ。え?いや、お金って、ある程度はあった方がいいですよね…。

 厚生年金や公務員共済が受給できる仕事のオファー、お待ちしております。




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2023/11/21
文責:福武 功蔵