普通の暮らしをしたい。
朝目覚めたときに、今日は何しよっか?と楽しく考えられるような、家族とそんな話ができるような、暮らし。
朝食を食べた後、お皿を洗いながら、二つのことに気が付きました。
ひとつは、時間をゆったりと使うこと。
考えてみたら、時間も使うものであります。そうであるなら、ゆったりと使いたい。急いだりしたくない。
もうひとつは、スイッチを切ること。人間は、情報を集めたり、情報を比較検討したりする能力を持っています。この能力を自分でコントロールして、能力が必要ないときは、スイッチを切っておくのです。そうすると、ゆったりすることができます。
また、スイッチを切ってしまうと、たとえば面白い/面白くないとか、簡単/難しいとか、比較検討をしなくなるから、目の前のことに対し、まっすぐに取り組むことができます。
普通のことをひとつひとつ大切にするという、理想の状態(※)に近付くことができるのです。
このように考えると、頭の回転は速くない方が、理想に近いように思います。
古来言われている、素朴とか、朴訥(ぼくとつ)な人柄の人の方が、普通の暮らしをする上で、理想的なのかもしれません。
べつに、無欲になりたいわけではないのです。
麻雀の達人で有名な桜井章一さんの「負けない技術」という本を買って読んで、6年ぶりくらいに麻雀を打ちに行きました。
本に書いてあったとおりに、勝ちたいという欲を抑えて、負けないように打ってみたら、とっても難しくて、これはこれで面白かったのですが、爽快感はなかったなあ。あらためて、欲を抑えるというのは、私には向いていないなあと思いました。
欲にもいろいろありますが、持続可能性のない欲は、結局は自分のためになりません。
でも、欲は、自然な私自身の欲求なのだから、それに素直に耳を傾けて、バランスを取っていけばよいのだと思うのです。
普通の暮らしの中にある、ちょっとした彩り。
私の場合は、来年ハワイ旅行に行ってみたいなあ、と思っています。
※ 「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公、鹿目まどかが、最強の魔法少女になることができた理由。
声優の悠木碧さんが「この子がすべての人から大事にされて、(中略)理由って、そこにあったんだなと思いますね。普通のことを、ちゃんとひとつひとつ愛せたという。」と解説して下さっています。もちろん、簡単なことではありません。
―出典 魔法少女まどか☆マギカ10TH ANNIVERSARY BOOK 1 27-28ページ