1970年イタリア他の製作、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのイタリアの2大スターの共演作品。たまたま帰省時にNHKで見ました。
舞台はウクライナ(撮影当時はまだソビエト連邦の中の一共和国でした。)。極寒の雪野原で遭難したイタリア兵をウクライナの少女が助ける話です。イタリア兵にはイタリア女性の恋人がいて、困難の末にイタリア兵を捜し当てますが、イタリアで再会を果たした二人は、結局は別れることになります。それぞれに結婚相手がいて子どもがいたためです(イタリア兵はウクライナ少女と、イタリア女性は職場の男性と結婚しました)。ソフィア・ローレンの「子どもを泣かせるわけにはいかない」というセリフが印象的でした。
エンディングロールで流れるラストシーンは、雪野原であった草原に夏の象徴のひまわりが咲き誇る、ひまわり畑。NHKは映画の後に、戦争以前に撮影したウクライナの街中の様子も流していました。ひまわりは野生の花で、他にも種々の花が野生で生えており、花売りはそれを摘んで売るのだそうです。値段が安いのでしょう、人々が手軽なプレゼントとして次々に花束を買い求めていました。
小麦生産が世界第8位(2020年)と豊穣な大地を持つウクライナ。首都キエフには美しい教会が並びます。長い歴史を持つ地域ですが、国として独立したのは1991年と新しく、その後も事実上隣国ロシアの支配下にあったのでしょう。私たちが目撃しているのは、最も新しい独立戦争なのだと思います。早く戦争が終わることを祈ります。