横浜Fマリノスが川崎フロンターレに敗れて目前にあった優勝を逃しました。
ここまで獅子奮迅の活躍だった中村俊輔は、終了の笛と共にピッチに崩れ落ちたそうです。
横浜はベストを尽くしましたが、最終節の相手が悪かった…
前節の新潟戦で勝ち点を取りこぼしたのが大きく響いてしまいました。
結局、優勝したのは鹿島アントラーズを2対0で撃破したサンフレッチェ広島でした。
大迫の退場に助けられた面もありますが、アウェーの鹿島戦勝利は見事です。
サンフレッチェ広島がリーグ2連覇を飾りましたが、
現在のJリーグの3強は、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、川崎フロンターレの3クラブです。
広島が、育成力のあるクラブとして3強に割って入れるかどうかは、
もう3年ほど様子を見る必要があるように思います。
Jリーグの歴史を振り返ると、
東京ヴェルディと横浜マリノスの2強時代から、
鹿島アントラーズとジュビロ磐田の2強時代へ変化し、
その後攻撃型のジュビロ磐田と入れ替わる形で同じく攻撃型のガンバ大阪と川崎フロンターレが台頭して、
現在の3強時代となりました。
近年の成績は次のとおりです。
05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年
鹿島 3位 6位 1位・T 1位 1位 4位・T 6位・N 11位・N 5位
G大阪 1位 3位 3位・N 8位・AT 3位・T 2位 3位 17位 J2
川崎 8位 2位 5位 2位 2位 5位 11位 8位 3位
横浜 9位 9位 7位 9位 10位 8位 5位 4位 2位
浦和 2位・T 1位・T 2位・A 7位 6位 10位 15位 3位 6位
広島 7位 10位 16位 J2 4位 7位 7位 1位 1位
※A…アジアCL、N…ナビスコ杯、T…天皇杯
こうしてみると、3強が継続的にリーグ戦5位以内に入っていることが分かります。
これはすなわち優勝争いに加わっているということです。
3強に比べ、横浜と浦和は資金力のあるクラブですが、強さを継続できていません。
鹿島は勝者のメンタリティーを持っており、
90分通して試合をコントロールすることができます。
ガンバ大阪はボール支配からの攻撃、
川崎はショートカウンターをそれぞれ得意としています。
これらはいわば勝ちパターンであり、
同じスタイルの継続によって得られたものです。
ガンバ大阪は2012年の降格時でも総得点はリーグ1位の67得点でした。
スタイルを継続した2013年にはJ2で99得点を積み重ねて優勝しています。
倉田、宇佐見、遠藤がJ1で躍動する来期が、今からとても楽しみです。